◆和服は世界遺産に登録されるべきなのか◆

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みなさま、こんにちは。着物を1000年先の未来に残す為、

着付師からネオKimonoスタイリストになったミシェル由衣です。

          6年前黒髪ミシェル由衣

うわーん><ごめんなさい!!!!着物を1000年先の未来に残したいとか言っておきながら、『和服を世界遺産にしよう』というグループに参加していながら、私ミシェル由衣!死ぬほど真剣に、『和服がもし世界遺産になったらどうなるのか。』を考えていませんでした!

という事で、「そもそも、世界遺産ってなんなんだろう?」という点と、「もし登録されたのなら、どんなメリットデメリットがあるんだろう?」を調べて私はこう感じたなぁ。というのをまとめていきます。

結論からいうと、

良いのか悪いのかわかんない。

けど、とりあえず何か悔しい、虚しい、歯がゆい

なぜそう思ったのか。を書く前に、まずは世界遺産ってそもそも何?からまとめていきます。

 

そもそも世界遺産って何?

世界遺産(せかいいさん、World Heritage Site)は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて世界遺産リスト(世界遺産一覧表)に登録された、文化財、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことで、移動が不可能な不動産が対象となっている。なお、慣例的な用法として、その中の文化遺産を世界文化遺産、自然遺産を世界自然遺産と呼ぶことがある。

引用:Wikipedia

調べてみたら何と、そもそも『移動が不可能な不動産が対象』って書いてありました。

2013年に登録された富士山は「自然」に当たる物として登録されたんですね。

写真は富士市のホームページよりダウンロード

え!?というか、それじゃあ和服を世界遺産にするってできないじゃん!だからされて無いのか???どういう事?という事で調べました。

 

無形文化遺産に登録したいって意味らしい

世界遺産は建築物などの有形文化財に対する事業の1つ、に対して無形文化遺産はその名の通り無形文化財に対する事業の1つだそうです。という事でこちらもWikipediaから抜粋させて頂きます。

無形文化遺産(むけいぶんかいさん、Intangible Cultural Heritage)は、民族文化財、フォークロア、口承伝統などの無形文化財を保護対象とした、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の事業の一つ。2006年に発効した無形文化遺産の保護に関する条約に基づく。無形文化遺産に対して、ユネスコの世界遺産は建築物など有形文化財を対象とする。関係して2001年から3回行われた傑作宣言による90件を引き継いて含まれる。

これまでに対象とされた無形文化遺産は、各国の音楽、舞踏、祭り、儀式のほか、インドのヨーガ(2016年)、日本の和紙(2014年)、和食(2013年)など伝統習慣、工芸など多岐にわたる。

引用:Wikipedia

具体的な例を見るとわかりやすいですね。音楽、舞踏、祭り、儀式。ふむふむなるほど。

 

和食が登録された時もかなり話題になりましたよね。

ここで私が気になったのは、「和食って何!?何を定義に和食っていうんだろう?」ということで、これも調べて見ました。というより検索してみました。

そうすると、わかりやすい記事をexciteニュースさんに見つけました。

簡単にいうと。和食という食そのものが登録された訳ではなく、「日本の食に関する慣習」が登録されたらしく、例えば「お正月にはおせちを食べるという文化」だったり、「日本では、ご飯とお味噌汁とおかずを組み合わせて食べる文化」が登録されたので和食そのものへの定義の登録はされていないそうです。詳しくはリンクの記事を読んでみてください。

 

この話を聞くと、気になるのが「もし、和服を無形文化遺産登録するならどんな定義になるんだろう?」という点で、これはそもそも、登録されるのかもわからない事なので話してもしょうがない気もしますが、個人的希望としては、「着物を形で着物の定義をしてくれたらいいな」とは思いました。「着方や柄」にまで定義が及んでしまうと、『着物がああいう形をしている事で生まれる、着方を柔軟に変えられる所や派手な柄合わせ』など私が一番好きな所に制限がかかる可能性があるのが勿体無いと思ったからです。

まぁこの辺は別にそもそも登録もされていないので置いといて。

 

で?和服がもし無形文化遺産登録されたらメリットデメリットって何?

私が気になった点は定義の部分とメリットデメリット!!! 1000年先の未来に着物を残す可能性がもしあるなら、それもいいかもしれない。と思った為です。もちろんこれも調べて見ました♪

メリットについては色々な所で、「登録されたものを保護するための継続的な措置が求められる。」という点らしく、もし登録されたのなら、和服が後世に残っていく。可能性が高まるのは良いなぁと思いました。

が残念ながらデメリットについては、どこにも何も書いていなくて、「もう少し調べないとなぁ。」という結論へと至りました。世界遺産登録となると、「観光客が増えてその場所自体が汚れたりする」という話を良く聞きますが、無形文化遺産登録についてはまだ不明なのかもしれません。

 

なぜ「何か悔しい、虚しい、歯がゆい」と思ったのか。

こんなに和服を好きな人がたくさんいるのに、こういうものに登録して、誰かが、「保護するための継続的な措置とりなさいね」と言われないと、和服って残っていけないくらい、やっぱり残す事自体が厳しいと思っている人が一定数いるから「和服を世界遺産に登録しよう」そんな動きがあるんだなぁ。という点をしみじみ実感しました。

そしてこの現実に、悔しさと虚しさと歯がゆさを感じました・・・。

 

という訳で!私ますます1000年先の未来に着物を残す為、「無形文化遺産登録なんて無くても、和服は安泰!後世に残るのが当たり前〜♪」そうなるように、活動を続けていくことに決めました!!!

 

ま〜〜〜〜何はともあれ着物が大好きです♪

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