みなさま、こんばんは。着物1000年先の未来に残す為、みんな違ってみんな良い世界を作る為、
着付師からネオKimonoスタイリストになったミシェル由衣です。
みなさん、この夏浴衣来ましたか?花火大会や夏祭り。普段Kimonoは着ない。という人も夏だから浴衣着たい!と浴衣で出かける方多いのでは無いでしょうか?
そこで、浴衣自宅洗いのススメ書いていこうと思います。
ですが!念のため、あくまでも自己責任でやってください。よろしくお願いします。
まずは色々と確認!!
まずは表示の確認。最近の浴衣は、洋服と同じ様にタグがついている事も多いかと思います。水洗いできるマークがあれば、OK。洗えます。洗う水の温度なんかも書いてあるはずなのでチェックしてみてください。ただし、呉服屋さんなどで反物から仕立てた物や、おばあちゃまから受け継いだ物などは、このタグがないものがほとんど、呉服屋さんに聞いてみる、もし持ち主がいれば、その人に自宅洗いをした事があるかなどを聞いてみるのも良いと思います。
タグがついているなら書いてある可能性もありますが、次にチェックするのはやはり色落ちでしょう。写真の様な浴衣の場合、白地の部分に色移りする可能性があります。色落ちチェックをするのが良いと思います。白い布などにしようする洗剤をつけてこすると色落ちの確認が可能なのでチェックしてみてくださいね。
シミ抜きなどの処理も事前に普通に自分でできる事があるならしておきましょう。
一番簡単洗濯手洗いモードの利用
自分で手洗いをした事が無いという方、一番良いのは洗濯機の「ドライモード」や「手洗いモード」の利用かと思います。
まずは、大きめの洗濯ネットに、浴衣を綺麗に畳んで入れます。浴衣専用の洗濯ネットを販売しているところもあるので探してみるのも良いですが、私はYシャツ様の大きめのネットを利用しています。どちらが良いかの比較は私は残念ながらできないので、その辺りも自分で選んでみてください。
ネットに入れたらあとは、洗濯機の「ドライモード」や「手洗いモード」で洗濯しましょう。洗濯機によって名前が違うのですが、これ以外にも違う名前があったらごめんなさい。おそらくメーカーさんによって違うので、調べてみてくださいね。
写真はいつも私が手洗いしている浴衣達です。
手洗い慣れてる心配性さんは手洗いで!
洗濯機しか使った事ないという方は手洗いは未知の世界かもしれませんが、手洗いに慣れているなら、手洗いでもちろんOKです。
まずは洗面ボールなどに、30度以下の水に手洗い用洗剤を溶かして、畳んだ浴衣を水につけて押し洗いします。その後、軽めに洗濯機で脱水をしましょう。
干すときは竿に調節浴衣を通してまっすぐに
写真がないのが申し訳ないのですが、ハンガーなどにかけるより、竿に直接浴衣の袖から通して、綺麗に干すのがポイント。とにかく肩の部分などはまっすぐ!シワもここである程度伸ばせばアイロンがいらないことも多いです。綺麗に干せたらシワを伸ばしましてあげましょう。パンパン叩くと綺麗になりますよね。
アイロンがけはご自由に。
アイロンがけするかしないかは、浴衣のシワの程度によって決める程度で良いと私は考えています。裾の部分がシワッシワとかならアイロンをかけたほうがいいとおもいます。また絞りなどの浴衣の場合はアイロンも不要。絞りが取れない事が大事ですからね♪
糊付けしないの??
浴衣ってクリーニング屋さんに持っていくとしっかりパリッと糊が聞いて戻って来ますよね。
ここはもう好みなのかなと思っています。糊付けをしたい方は、洗濯する時の水に糊を入れて洗濯。という方法と、アイロンかけの時に糊を吹き付けてアイロンをかける方法があると思います。この辺のやり方も自分の家に糊があるならそれを使ってやればOKです。
私は個人的に、糊の効いていない柔らかい風合いの浴衣が好きなので糊は一切使いません。ここはどっちがいいか。ではなく、完全に好みの問題だと思っているので、どっちが好きかで決めてもらって問題ないです。
ただし糊の効かせすぎは注意らしい
私が糊を使わないので、聞いた話になってしまいますが、夏の終わりに綺麗に糊を効かせた浴衣にカビが生えた。という話を聞いた事が何度かあります。糊の成分が水分を含んで、カビが生えやすくなる。という話を聞きましたので、糊の効かせすぎは注意だそうです。
ここがお得だよ浴衣自宅洗い
最後になりますが、浴衣が自宅で洗えると、何と言っても帰って来たその日もしくは次の日には汗だくの浴衣を洗ってあげる事ができる事!帰って来て浴衣を干せばOKという人もいるのですが、物理的に本当に大丈夫でも、汗の量が多いのでやっぱり気持ち的にいやだという人はいますよね。最近は本当に暑いですし、浴衣が吸ってくれている汗の量も半端な量ではないと思うので、自宅洗い一度やってみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は、ここで書いたのよりもっと雑に洗ってます( ・∇・)が自分の好きな風合いに仕上がっているのでとても心地よいですね。
最後に。気付こう!職人さんってやっぱすごい!
私は、単衣の着物も手洗いする事なんかも結構あります。もちろん、絹の着物の。絹の着物は流石に自宅洗いを勧める事まではしませんが、自分で洗ってみる事で、作り手さんだけでなく、手入れをしてくださる方の凄さを実感できるのではないでしょうか。
着物が高いのにはわけがあります。手入れもお金がかかりますよね。それは当たり前のワケがあります。考えてみてください。自分で着物を手縫いで作る事はできますか?どのぐらいの時間がかかるか想像もつかない人もいるかもしれません。それだけ誰かが時間と魂を込めて作ってくれています。
浴衣の手洗いは、身近にできる一番現実的に可能な和服に関わる手仕事を自分でする事ができる方法だと思います。洗濯機を使ったとしても、いつもの選択より手間がいくつかあります。手仕事のプロは、それを最高に綺麗にする為に、お金をお支払いする事で技術の提供をしてくださっている。と考えるときっと和服は高い物ではないという意識に近づくのではないでしょうか?
ぜひ一度浴衣自宅洗いを体験して、和服の職人さんのすごさを体感してみてはいかがでしょうか?
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